加圧トレーニングについて

加圧トレーニングについて！
短い時間で高い効果を得られる仕組みを解説

最近加圧トレーニングが話題になっているものの、加圧トレーニングについての情報はあまり多くありません。加圧トレーニングは50年以上前から開発・研究がされ、その後さまざまな活用法が確立されています。また加圧トレーニングは短い時間のトレーニングで、高い効果が得られることも知られています。ダイエットや美肌効果まで期待できるといわれているのです。

今回は加圧トレーニングについて詳しく紹介しましょう。

そもそも加圧トレーニングとは？

「加圧トレーニング」という言葉は、テレビやインターネットでよく見かけることがあります。しかし実際に加圧トレーニングを経験した方は、それほど多くないようです。また加圧トレーニングそのものを詳しく知っている方も多くないようです。

加圧トレーニングはまず、腕と脚の付け根に専用のベルトを巻きます。適切に血流を制限した状態で、低負荷・短時間でトレーニングをおこない、効果が期待できる筋力トレーニングです。加圧トレーニングを理解するうえで、非常に大切なことは「血流を止める」のではありません。トレーニングに効果が出るように「血流を適切に制限する」ことです。血流を止めると怖いイメージがあるかもしれませんが、あくまで止めるのではありません。

加圧トレーニングのメリット

加圧トレーニングが人気になっている近年、人気になるだけの理由があります。加圧トレーニングがもつ多くのメリットの中から、多数の方が認める代表的なメリットを紹介しましょう。

短時間のトレーニングで効果が期待できる！

基本的に加圧トレーニングは上肢のトレーニングが約10分、下肢のトレーニングが約15分です。合わせても約25分でトレーニング効果が期待できます。トレーニングはきつく、しかも長く行う面があります。またきつくなければ効果が期待できない面もありがちです。一方加圧トレーニングは、一般のトレーニングに比べると短時間で効果が期待できる点は特徴です。このように加圧トレーニングは低負荷・短時間が特徴となります。高齢者や軽い障害がある方、さらにトレーニング初心者までおすすめできる筋力アップトレーニングです。

血流がよくなる！

加圧トレーニングは加圧したり除圧したりを繰り返すことで、血管の弾力性が増します。血行もよくなり血流が増え、新陳代謝も活発になります。そのため動脈が硬化することにより発症する脳梗塞、心筋梗塞などの循環器系の病気予防に効果的です。さらに加圧により指先などの末端部分にも血流が行きわたり、冷え性・肩コリ・首のコリなどの改善に効果があるといわれています。

血管年齢が若返る

血管の内皮は加齢により柔軟性を失っていきます。そこで加圧トレーニングを継続的に行うと、血管の柔軟性を向上させるというデータがあるのです。加圧トレーニングで血管の弾力性を高め、血管年齢を若くすることが期待できるのです。

回復力がアップ

加圧トレーニングは骨折や肉離れ、捻挫などのケガの回復が早くなるといわれています。人間の自然治癒能力は成長ホルモンの量で高まるのです。加圧トレーニングは成長ホルモンの分泌を促進し、ケガの回復を早める効果が期待できます。実際に加圧トレーニングによって、ケガの早期回復が実現したという経験をもつ方は多くいます。

筋力アップがスムーズ

加圧トレーニングは軽い負荷で高い効果が得られることで、トレーニングが続けやすく効率よく筋力アップも可能になります。ウエイトトレーニングと異なり、低負荷トレーニングをおこなうことでトレーニング中の事故も減るのです。加圧トレーニングは低負荷のトレーニングです。運動が苦手な方でも基礎体力がない方でも、安全で効果的なトレーニングがおこなえます。

アンチエイジング効果

加圧トレーニングをおこなうと、通常の290倍という成長ホルモンの分泌が促されるといわれています。成長ホルモンは体の細胞が再生するのを助けるのです。加圧トレーニングをコンスタントに続けることで、美肌効果や毛髪のツヤなどが得られるでしょう。老化の予防・アンチエイジング効果が期待できるといわれており、女性にもおすすめです。

加圧トレーニングのデメリット

軽い負荷で高い効果が得られる加圧トレーニングには、多くのメリットがあることは知られているものの、デメリットもあります。この章では加圧トレーニングならではのデメリットについて、詳しく紹介しましょう。

負荷のかけ方は慎重に

加圧トレーニングの特性として、筋力アップが得られることも多くあります。しかし負荷の選択やトレーニングメニューを誤ると、上腕部などが大きくなりすぎることもあります。女性の場合、ダイエット効果よりも筋力アップ効果が勝ることもあるでしょう。負荷のかけ方やトレーニング方法の選択が重要で、トレーナーの経験と知識が重要になるのです。

加圧の加減を誤れない

加圧トレーニングは血管に流れる血流を制限して、トレーニングします。そのためもともと血流量が少なく血液の流れる力が弱い方は、貧血症状などを発症する場合もあり注意が必要です。貧血症のある方が加圧トレーニングを始める場合は、開始する前にトレーナーによく相談しましょう。加圧トレーニングの程度やトレーニング方法そのものを見直して、安全が確実に確保されてから始めましょう。

点状出血が発症することも

加圧トレーニングでは、血液が毛細血管の末端まで行きわたります。個人差はあるものの、毛細血管が切れて外に血液が漏れてしまうこともあります。数日で消失するので心配はいりません。この皮下出血のことを、点状出血といいます。夏など素肌の露出が増えるときは、気になることもあるでしょう。しかし基本として、加圧トレーニングを重ねることで解消されていきます。

まとめ