2024年01月20日

股関節の痛みと運動の大切さ!

股関節とは

まず股関節は寛骨(腸骨、恥骨、座骨)の寛骨臼というくぼみに大腿骨がはまるように形成された球関節のことをいいます。球関節は他の関節に比べて可動域が広く、自由度の高い形状の関節です。

球関節は肩関節と股関節に分けられ、肩関節に比べ可動性は劣るものの、その分安定性が高く、関節の間は強靭な靭帯で補強されている為、大きな負荷には耐えられる構造になっています。

また股関節は上半身と下半身を繫ぐ関節でもあるので、靭帯で関節を補強し、なおかつ様々な筋肉が股関節を覆うようについていて身体の複雑な動作に対応できるようになっています。

股関節を痛める原因としてはこの股関節周りの靭帯や筋肉に何らかの影響があって痛みが出るものや、動かしすぎ、または動かしなさすぎによっての痛み、先天性の病気によるものなど、はっきりとした原因や症状がわからない場合が多くあります。

股関節痛がでたらまずは何が原因で痛くなったかしっかりと把握することが大事です。

股関節痛の原因

立っている際に片足に体重をかけすぎて負担が大きくなり、体重をかけている股関節のみが痛くなるというケースが多いです。

また姿勢が悪いことによって猫背になり、背中や腰の湾曲を起こしやすくなって痛みが出る場合も大いにあります。

一度側弯姿勢になってしまうとなかなか改善まで時間がかかるので注意が必要です。

お悩み例として(日常生活)

・足の爪切りがやりにくい

・靴下が履きにくい

・正座が難しい

・長い時間立ったり歩いたりすることがつらい

他にも台所仕事などの主婦労働に支障を来たします。階段や車・バスの乗り降りも手すりが必要になります。

などが挙げられます。

また先天性のものや病気で代表的なものは変形性股関節症です。

股関節を含む関節には、関節軟骨という骨と骨がぶつからないようクッションのような役割を持つ柔らかい骨があります。

この関節軟骨が、長年の使用による負担や外傷など色々な原因により、擦り減ってしまったり骨が変形してしまったことによって、股関節の機能を著しく低下させてしまった状態を変形性股関節症と言います。

症状として臀部から股関節、太ももや膝上にかけて鈍い痛みがあります。

症状が進行すると動く度に痛みが走るような運動障害を引き起こし、酷い場合は安静にしていても痛むようになり、睡眠障害にまで陥ることもあります。

性差としては基本的に女性に多く、男性には少ないです。

これは男性に比べて女性の方が骨盤が大きく広い為、股関節にかかる負担が大きいことや、その反面周辺の筋力が弱いことなどが原因として挙げられます。

日常生活において注意すること

日常生活において股関節への負担を減らすように生活します。

歩行時に痛みが生じる場合は、杖や歩行器、手押し車などの体重を分散できる道具を使うことで股関節へのダイレクトな負担を軽減でき、股関節症の進行を妨げることが期待できます。

反対に、変形性股関節症は日常生活で股関節に負担になる行動を続けていると悪化していきます。

今の生活に問題がないか、日常生活を見直してみることが治療の第一歩になります。

体重管理

歩行時には体重の約 2~3 倍、イスから立ち上がる際には約 6~7 倍の負担が股関節にかかっています。

また、しゃがみ込んだ姿勢から立ち上がる時には、約 9~10 倍もの負担がかかります。

少しの体重増加も股関節には大きな負担となり、痛みを引き起こす原因になりますので、身体に適した体重を知り、コントロールするように努めましょう。

適度な運動

股関節周りの筋肉の緊張をほぐし、程よい筋力をつけるために適度に身体を動かすことも大切です。

急性期や痛みが強い時には安静にする必要があります。

冷え予防

身体が冷えると血行が悪くなり、筋肉が緊張して固くなります。

筋肉が固くなると、痛みが増しやすくなるので、腰回りをなるべく冷やさないよう服装に気をつけましょう。

また、時間に余裕のあるときは湯船に浸かり、身体を温めるとさらに効果的です。ただし、こちらも運動と同じで、腫れていて熱を持っている場合は逆効果になるので入浴は避けま しょう。

生活スタイルを和式から洋式へ変える

和式トイレや布団など、日本式の生活は何かと股関節への負担が大きくなります。出来る範囲で、洋式トイレや椅子、ベッドの生活スタイルを取り入れ、股関節への負担を軽減させましょう。

また、毎日履くシューズは、踵に弾力性のあるスニーカーを選ぶようにし、 底の硬い靴やハイヒールは避けましょう。

時代の変化によって筋力低下!?

時代の進歩によって車や電車、エスカレーター、エレベーターなどが普及することで、日本人はずいぶんと「歩く」機会が減ってしまいました。

当然ですが、歩く機会が減れば下半身の筋力も低下します。

それを裏付けるように、厚生労働省は国民健康栄養調査を実施し、ここ10年で1日300歩~400歩程度も歩数が減少していることを報告しました。

特に、高齢者の方であれば歩く機会が減ることによって筋力が低下し、結果的に活動量が低下につながってしまいます。

だから日頃から鍛えておきたいのが“下半身の筋力”です。

股関節を支える筋肉を鍛える!
もっとも重要な筋肉は中殿筋!!

股関節を支える周囲の筋肉(股関節周囲筋)の筋力トレーニングと股関節可動域のトレーニングを行い日常生活に不便ない身体を作りましょう。

そして、バランスの取れた正しい姿勢を作りましょう。

※トレーニングの頻度は、少ない回数から徐々に増やし、きつい場合は減らすゆとりを持って行いましょう。

継続することがなりよりも大切です。そして、これが継続させるコツです。

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まとめ

今回は股関節の痛みと運動の大切さについて書かせていただきました。

近年股関節の痛みも多く見られるようになっています。

まだ遅くは、ありません。

少しでもこの記事を読んで自分のことだと思っていただいた方は、ぜひ一度お越しくださいませ!

BOTHWINGSではその方にあったメニューをオーダーメイドで作成いたします。