2024年09月24日

偏頭痛とは?原因と対処法

偏頭痛とは

「偏頭痛」という表記を見かけることがありますが、医学用語としては「片頭痛」という表記が正式と言われています。
片頭痛とは、頭の片側または両側が痛んで生活に支障が出る頭痛で、吐き気や嘔吐が生じたり、
・光や音
・におい
に敏感な状態を伴ったりすることもあります。
頭痛には、頭痛そのものが病気であり、いわゆる「頭痛持ちの頭痛」といわれる一次性頭痛と、頭痛の原因となる病態が他にあり、
その症状の一つとして生じる二次性頭痛があります。
片頭痛は一次性頭痛を代表する頭痛の一つで、日本では約1,000万人いるといわれています。
日本の全国調査によると、15歳以上の片頭痛の有病率は8.4%、女性に多いのが特徴で、男性の約3.6倍となっています。
男女とも10代から増え始め、50代以降には減少し、70代以降で片頭痛に悩む人はかなりまれと言われています。

あなたの頭痛はどちらのタイプ?

まずはあなたが日頃悩まされている頭痛が片頭痛なのか 、緊張型頭痛なのか?
片頭痛との違いは? 
主な頭痛のタイプ
【片頭痛】
片頭痛の場合、ストレスや環境の変化、生活習慣の乱れなど、頭痛を引き起こすきっかけ、「誘因」は人によって実にさまざまです。
台風や雨による気圧や天候の変化、湿度、温度差、街の雑踏や騒音、光などが誘因となっている場合もあります。
「動けない」「休みたい」と感じるほど重い頭痛が生じ、仕事や家事などに支障が出ます。
体を動かすと痛みが悪化します。
椅子に座った状態で体を前に倒し、頭を左右に振ったときに痛みが悪化するようであれば、片頭痛の可能性が高いと考えられます。
【緊張型頭痛】
緊張型頭痛は、精神的なストレスあるいは身体的なストレスによって筋肉が収縮したり、血行が悪くなったりして起こりますが、片頭痛は同じストレスでも、最中ではなくストレスから解放された時に起こることがほとんどです。
頭を締め付けられるような痛みが生じる頭痛です。
一次性頭痛の中で最も多いのが緊張型頭痛で、日本の調査によると有病率は20%を超えています。
片頭痛のように動けないほど重い痛みではなく、ほとんどの場合は何とか動ける程度の痛みです。
軽い胃のむかつきが生じることはあっても、嘔吐することはまずありません。
片頭痛と緊張型頭痛の両方を抱える頭痛持ちの方もいらっしゃいます。
【群発頭痛】
群発頭痛は、片側の目の奥がえぐられるような強烈な痛みが起こる頭痛です。
年1~2回、頭痛が起こる「群発期」が周期的にやってきます。群発期に入ると、1~2カ月間にわたって毎日ほぼ決まった時間帯に痛みが生じます。
片頭痛は「痛くて動けない」と感じる人が多いですが、群発頭痛は「痛すぎてじっとしていられない」というきわめて強い痛みです。群発頭痛の有病率は1%未満です。片頭痛とは異なり、女性よりも男性に圧倒的に多く発症するのが特徴です。
*慢性片頭痛:月に15日以上の頻度で3カ月を超えて起こる片頭痛。
:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会監修・「頭痛の診療ガイドライン」作成委員会編集 『頭痛の診療ガイドライン 2021』医学書院(2021)

片頭痛の対処法は?

頭痛発作を起きにくくする工夫
お薬による治療だけではなく、片頭痛とよりよく付き合っていくために取り入れられる日常生活の工夫をご紹介します。
できることから始めてみましょう。
<食事>
片頭痛は、空腹時など、血糖値が低下したときに起こることがあります。
朝食を抜くことは片頭痛の原因になるので、忙しくてもとる方がよいでしょう。食事をつくる際には、片頭痛を誘発する食品をなるべく避けるのがポイントです。代表的なものとして赤ワイン、チョコレート、チーズなどがあります。
これらの食品に共通する片頭痛誘発物質はチラミンなどのアミン類が考えられます。アミンを含むピーナッツ、豚肉なども片頭痛の誘発因子と考えられています。
また、アルコール類には、血管拡張作用があるだけでなく、その含有物にも片頭痛の原因になるものもあるので注意が必要です。
<スケジュール管理>
仕事も、生活も、ついつい忙しくなってしまう…そんな時は心身に余裕ができるようスケジュールを調整してみましょう。
長時間緊張状態が続くときは、途中でリラックスタイムを設けてストレッチをするなど、心身をほぐすと効果的です。
<外出>
日光、暑さ、乾燥、湿気、騒音など、外出先の環境から片頭痛が誘発されることもあります。人混みや換気の悪い場所を避けて、外出するようにしましょう。
できれば、サングラスを使って直射日光を遮ったり、空腹を避けるため飴などの糖分をとってから出かけるといいでしょう。
<睡眠>
良質な睡眠をとるように工夫してみましょう。寝不足も、寝すぎも、片頭痛の原因になることが考えられます。片頭痛で目が覚めてしまう場合は、空腹や、前日の飲酒、カフェインの取りすぎなどが理由として考えられます。
<入浴>
入浴すると体があたたまり、血管が拡張して、片頭痛が起こりやすくなる方もいます。
片頭痛の予兆があるときなどは、シャワーだけにしておくようにしましょう。
<運動・ストレッチ>
首から肩にかけてのストレッチは、片頭痛の予防に効果的です。
片頭痛の回数が増えると、首の後ろにまで頭痛回路が伝わり、痛みがひびいてしまいます。
生活の中に、適度な運動を取り入れましょう。

手軽にできるストレッチ

頭を支えている首~肩、側頭部の筋肉の緊張を緩めるのがポイント。また、頭痛体操は片頭痛の発作中、激しい頭痛や発熱があるときは行わないでください。
1.椅子に座ります
2.伸ばしたい側の腕はまっすぐ下へおろしておきます。
3.背筋を伸ばしていい姿勢を意識。
4.反対側の手で伸ばしたい側の耳のあたりを掴む
5.力を入れず、腕の重さで真横にストレッチをかけていく。
6.15秒程度を目安に伸ばす。呼吸は止めずに深呼吸をする。
7.左右を変えて反対側も同様に行いましょう。

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まとめ

今回は「偏頭痛はなぜ起こる?」について書かせていただきました。
片頭痛を起こすと、痛みや不快感によって日常生活に支障を来すことがあらと思います。
片頭痛が起こる原因は複数考えられますので、痛みがある時こそ冷静に対処できるようにしておきましょう!
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