2024年10月11日

運動不足が身体に及ぼす影響とは!?

「運動不足」が健康的ではないことは、多くの方への共通の認識としてあるかと思います。

しかし、実際にはどうのような悪影響があるのかというところまでは意外と理解出来ていない方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は「運動不足が身体に及ぼす影響」について書かせていただきます。

運動不足によって影響を受けること

運動する習慣がない方、今現在は身体が元気な状態であっても、これからご紹介していくことと隣り合わせの生活であることが分かると思いますので、運動する習慣がない方、既に運動不足で身体が影響を受けている方に見ていただければと思います。

1.体力、筋力の低下

運動不足が健康状態にもたらす最大の悪影響となるのが体力と筋力の低下となります。
体力や筋力はウォーキングなどの有酸素運動や筋トレなどによって向上することが出来ますが、その機会が無くなってしまうと、維持することも困難になってしまい、低下が進んでしまいます。
特に身体の約7割の筋肉が集まる下半身の筋肉は加齢と共に急激に低下していくため、立ったり、歩いたりするというの動作が難しくなっていきます。

2.生活習慣病のリスクが高まる

「糖尿病」「高血圧」「がん」「心疾患」「脳血管疾患」といった生活習慣病に陥るリスクが非常に高まります。
運動不足になると、消費するカロリーが少なくなってしまうため、摂取カロリーが上回ることが多くなっていきます。
すると、体脂肪が蓄積されていき、肥満の状態になってしまいます。
それだけでなく、内臓脂肪にも蓄積され、動脈硬化などの疾患になりかねない状況になります。

3.膝や腰などに痛みを抱えやすくなる

1の部分でも記載したように、運動不足になると筋肉が衰えていきます。
腰回りの筋肉が衰えていってしまうと、背骨を真っ直ぐ支える力が低下していき、腰への負担が大きくなってしまいます。そのまま筋肉が凝り固まっていき、血流の流れが悪くなるため、腰痛になる可能性が高くなってしまいます。
また、脚の筋肉が衰えてしまうと、関節が変形してしまうことがあります。
これは、年齢関係なく、子どもや高校生なども起こりうる症状で、高齢の方の場合は膝関節に変形が生じることも多くなります。
悪化していき、痛みが強くなったりすると、階段の登り降りや歩行するのも困難な状態になってしまいます。

4.精神面への影響

精神面への影響は筋肉の低下も関係していきます。
筋肉量があればあるほど、代謝も向上していくのですが、運動不足に陥り、筋肉量が減っていってしまうと代謝も悪くなっていきます。
代謝が悪くなると、体内の血流が悪くなり、老廃物を排出する働きも弱まってしまうことから、老廃物が溜まりやすい身体になっていきます。

老廃物が溜まってしまうとどうなるか?

身体の免疫力が低下していき、自律神経(呼吸や循環、消化などの生命を維持するのに必要な機能を調節する神経)が正常に機能していかなくなることがあります。
自律神経が乱れてしまうと、ホルモンバランスも乱れていき、ストレスを感じやすくなってしまうため、運動には精神面での健康を維持して効果もあります。

高齢者の方、妊婦の方への影響

年齢を重ねるごとに筋力の低下は起こっていきますが、妊婦さんへの運動不足の影響もあります。

1.妊娠糖尿病
妊娠すると、お腹が大きくなりすぎてしまい、動きづらくなってしまったり、つわりなどの影響から運動不足になることが多いかと思います。
安静にしなければいけない時期にもなるので、1日身体を動かさずに過ごされる方も多いのではないでしょうか。
妊娠では、胎児の成長を助けるためのホルモンが分泌され、その影響から血糖値が上がります。
血糖値のコントロールが困難になってしまって、起こる病気が「妊娠糖尿病」です。

「妊娠糖尿病」になってしまうと、「妊娠高血圧症候群」などの合併症を引き起こしたり、産まれてくる赤ちゃんにも「巨大児」「心臓の肥大」や「低血糖」などのリスクも高まってしまうので、妊娠中でも可能な範囲で身体を動かしたり出来るよう意識しましょう。

2.サルコペニア(加齢性筋肉減弱症)

サルコペニアとは、「加齢性筋肉減弱症」とも言われており、加齢による筋肉量の減少、筋力の低下のことで、歩いたり、立ち上がるなどの日常生活の基本的な動作によって影響が出てしまい、転倒しやすくなったり、場合によっては介護が必要になることもあります。

65歳以上の方の15%の方は「サルコペニア」に該当すると言われており、特に女性よりも男性に多くみられることが特徴的です。

サルコペニアの診断基準には次のような項目があります。

・握力:男性は28kg未満、女性は18kg未満

・歩行速度:1秒あたり1m未満

・筋肉量:ふくらはぎの最も太い部分が男性は34cm未満、女性は33cm未満

の方はサルコペニアの可能性が高いと言えます。

これらに該当する方は生活を見直し、食生活なども大切になりますので、必要な栄養を摂取したり、運動の習慣を付けていきましょう。

「運動習慣を付ける」「継続するためには」

運動不足について、明確な基準があるわけではありませんが、厚生労働省が定義付けていることとして、
「運動習慣のある者」を「1日30分以上の運動を週2回以上実施し、1年以上継続している者」
としています。

この基準を満たせていない方は運動習慣がなく、運動不足であるといえるかもしれません。

何事にも継続していくことが大切になりますが、運動習慣を付け、継続していくためには
「目標を明確にして、徐々にレベルアップしていく」
「休息も取りながら、習慣化していく」
「パーソナルジムを活用する」
などが挙げられます。
大きな目標を持ち過ぎると、それまでの過程が苦に感じすぎてしまって、続けられなくなったり、効果を感じられない時には「こんなに頑張っているのに何故か変わらない」など色々なことを感じるかと思います。まずは「週2回、運動してみる」や「普段、エレベーターなのを階段にしてみる」など生活の中で簡易的なことから始めていきましょう!
やり方が分からなかったり、1人では続けられないという方には、自分に合ったトレーニング方法などを考えてくれるパーソナルトレーニングがオススメとなります!
パーソナルトレーニングでは、トレーナーがメニューなどを全て考えてくれるので、やり方が分からないことは無くなりますし、一緒にトレーニングに取り組めるため、効率良くトレーニングを行うことが出来ます!

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まとめ

今回は「運動不足が身体に及ぼす影響」について書かせていただきました。

現代では、新たな働き方として、自宅に居ながら仕事を行う「在宅ワーク」であったり、公共交通機関などの発展やエレベーター、エスカレーターの普及などによって、運動不足が増加傾向にあります。

運動には、身体の健康と心の健康を良く力があると思っています。

今回の記事で運動不足による身体への影響を少しでも理解していただき、身体を動かせる機会を意識的に増やしていただけたらと思います!