腰をボキボキ鳴らすとスッキリするのはなぜ!?
「腰を捻るとボキボキと音がなってスッキリする」
「腰を鳴らさないと痛いし、気持ち悪い」
そう思ったことはありませんか?
では、どうして、そう思われるのでしょうか?
今回は、腰をボキボキ鳴らすとスッキリするのはなぜか、その理由をお伝えします。
また、腰をボキボキ鳴らすのはよくないことなのか、音を鳴らさないようにするためにはどうしたらよいのか!?
腰をボキボキ鳴らすとスッキリするのはなぜ?
脳から出てきた神経の束は、背骨の中を通り、背骨にある神経の出口から出た神経が血管、筋肉、内臓などに分布しています。
腰をボキボキ鳴らすと、関節の可動域が広がり、神経が活性化することで、筋肉の張りを感じていた筋肉を緩め、スッキリした感じがすると考えられます。
ただ、自分でボキボキ鳴らす癖はよくありません。
確かにポキっとする音を鳴らすとスッキリ感は得られますが、どの関節の動きが悪くなっているかを検査し、その関節だけを正確に動かしていないので、さらなるコリの慢性化に繋がります。
ただやみくもにボキボキ音を鳴らせばよいというものではありません。
腰をひねるとボキボキ音が鳴る仕組み
関節には、関節包と呼ばれる袋があり、その中は関節液(関節をスムーズに動かし、軟骨に栄養を与えるための液体)で満たされています。
この液体の中には、様々な気体が溶け込んでいます。
関節に引っ張る力が加わると、関節包の内部に圧力の変化が起き、関節液の中に溶け込んでいた気体がボキッという音とともに気体に戻ります。
腰をひねってボキッと音がすると、再び腰をひねっても音はしません。
約20分程すれば気体は再び関節液に溶け込み、ひねるとボキッと音がします。
腰をボキボキ鳴らすのはよくない?
仕事中などでコリを感じ、スッキリするからと首や腰をひねって、ボキボキ音を鳴らしてしまう。
今日は音がうまく鳴らない…
鳴らさないとスッキリしないので、繰り返し挑戦し、音が鳴るまでチャレンジしてしまう。
そんな経験はありませんか?
ボキッと音がすると、確かにその場はスッキリした感じを得られるかもしれませんが、繰り返し音が鳴るまでチャレンジしているうちに、首や腰の関節を痛めてしまうことがあります。
自分で音を鳴らす場合は、音の鳴る関節がだいたい決まってきてしまいます。
常に同じ部位だけが刺激をされるということも良くありません。
施術の際に、痛みやコリなどの原因となっている適切な箇所に対してだけ、ボキボキっと必要なときに行うことが大切です。
腰や背中の痛みを引き起こす生活習慣
腰や背中の痛みは、生活の仕方に原因があるかもしれません。ボキボキ音を鳴らす前に、次の生活習慣を見直しましょう。
・前かがみでスマートフォンやパソコンを操作・見ている。
手元のスマートフォンやパソコンを長時間みていると背中が曲がり、腰に負担をかけます。
頭痛や腰痛を引き起こす「スマートネック」の原因にもなるため、目の高さに持ち上げて使いましょう。
・長時間同じ姿勢を続けている
同じ姿勢を長時間とり続けていると、体を支える筋肉が緊張し、固まりがちです。
血流も悪くなり、腰痛などを引き起こしやすいため、こまめに休憩して体を動かしましょう。
ボキボキ音を鳴らさない程度のストレッチで、体をほぐすのも効果的です。
・片足に重心をかけて立つ
左右のどちらかの足に重心をかけて立つのが習慣になっていると、体を支える筋肉に余計な負荷がかかります。
姿勢の悪さは、腰や背中の痛みを引き起こす要因です。
両方の足裏全体に体重をかけて、背骨をまっすぐにして立つのを習慣にしましょう。
・椅子に座っているとき足を組んでいる
椅子に座っているときに足を組む癖があると、上半身を支えるために腰に過剰な負荷がかかるリスクがあります。
両方の足裏全体を床につけ、背筋を伸ばして骨盤を立てるように座ると疲れにくくなります。
・運動不足で筋肉が衰えている
体を動かさないでいると筋肉が衰えて、体を支えるのに過剰な負荷がかかりがちです。
血流も悪くなり、痛みにつながるので、日頃から良い姿勢と適度な運動を心掛けましょう。無理のない適度なトレーニングもおすすめです!
腰をボキボキ鳴らさないようにするためには?
自分で関節を鳴らし続けると、一時的なスッキリ感と引き換えに、首や腰の痛みやコリが増し、周辺の筋肉に緊張が起こり、コリがさらに改善されにくくなっていきます。
どうしても音を鳴らさないと気が済まないという方は、辛いと思いますが、伸びをしたり、気分転換しながら、まずは我慢をしてください。
そして、我慢するのと並行して、適切な施術を受けてください。
ボキボキと音を鳴らしたくなる欲求は、強いコリを感じることで生じます。
首や腰のコリを改善させることで、自分でボキボキしてスッキリさせたいという欲求を未然になくすことにつながります。
タオルを準備してストレッチに挑戦!
背中のストレッチ 各10〜20回
・タオルを肩幅くらいで持ち、両腕を正面に伸ばしたまま、上半身を左右にひねる。
・次に両腕を真上に伸ばし、上半身を左右にひねる。
腰のストレッチ 各30〜40秒間
・床に座って、両足を伸ばし、片方の足裏にタオルを引っかける。
・できるだけひざを曲げないように、タオルを手前に引き寄せて太ももの裏を伸ばす。
・そのまま上半身をゆっくり後ろに倒す。
・体が完全に倒れたら、タオルを胸に引き寄せるように太ももの裏を伸ばす。反対の足も同様に行う。
まとめ
今回は腰をボキボキ鳴らすとスッキリするのはなぜ!?かについて書かせていただきました。
知らないうちに癖がついているかもしれません。
鳴らさないとスッキリしない、ですが無理をしてはいけません。
疲れ痛みが続く時はまず姿勢や生活習慣を見直してみましょう!
痛みが長引く場合は当店の整体へ一度お越しくださいませ。
※当店の整体はその方の姿勢をもとに施術を行っていきます。